ぺりぺりぺ

大手IT金融OLの戯言

損切りは人生のすべてである

ぺりかんちゃんです。損切りという言葉をご存知でしょうか。おそらくトレーダーの方はご存知の言葉と思いますが、簡潔にいうと含み損が生じている投資商品を見切り売りして損失額を確定すること、です。

 

仮想通貨で例を挙げてみるならば、XRPを買ったのはいいがまあこれ以上持っていても単価が下がっていくだけだろうし、今売ったら損はするけど損失は最小限で抑えられるかな、と見切りをつけて売却することです。

 

私は不動産投資と輸入業と株取引を行なっているマルチな人間ですが、とりわけ損切りの概念というのは一番重要視しなければなりません。きほんのきです。輸入業は不良在庫を抱えてしまった場合は期限を決めて業者に売却するようにしています。株に関していえば、レートというのは日に日に上がり下がりします。私も損切り追証地獄になったことはあります。そこで、損切りしようか悩んでる最中もしかしたら上がるかも・・・という邪念がちらつくこともあるでしょう。でもそこは敢えて見切る決断も必要なのです。もっというと損切りができない人は圧倒的に投資業に向いていないと言えます。

 

 

これは投資業界だけでなく人間社会すべてにおいて言えることです。

  1.  この会社にズルズルいてもキャリアアップには繋がらないから転職しよう
  2.  この化粧品は使いにくいから捨てちゃおう
  3.  この男と付き合ってても将来的なビジョンが持てないから別れよう

 

いろいろあります。すべての大元は損切りの概念なのです。そこに人間何かを取捨選択しようとすると時には何かしらの邪念が湧いてきます。

 

上記の例であれば、

  1.  この会社は高倍率をくぐり抜け、上場企業で誰もが憧れる企業だから・・・・
  2.  デパコスで値段も高かったし・・・・
  3.  かっこいいし優しいし・・・

 

といった邪念が出てきます。ここと決別できる人でこそ投資家気質だと思っております。

 

ぺりかんは昨年度からシンプリストを目指しています。自分に不必要と感じたものはバシバシ捨てています。そこでもちろん思い返すこともあります。高かったから。プレゼントでもらったから。買った場所とシチュエーションが思い出が深いから。もしかしたらメルカリに出したら高く売れるかも。いろいろあります。そこと決別しないと進みません。結局投資業界も一緒。買った金額が高いから。今後上がるかもしれない。その邪念を捨てる姿勢が大事です。

 

 

で、とある不動産投資コラムを読みました

https://www.kenbiya.com/ar/cl/sencho/54.html

 

不動産投資は株やFX、仮想通貨よりは損切りの場面に立たされる機会はそこまで多くないです。強いていうなら上記の例のように空室率が埋まらない関係でキャッシュフローが出ず、ローンを給料から手出しで補填するなど運用が厳しくなったとき程度だと思います。

 

私もこの極東船長さんのように、先に持っている2棟がうまく回っているならソコソコの値段で売れるでしょうから売却して3棟目の損失と相殺して一からやり直すべきだと感じました。が、実際このなくなったオーナーの立場に立つとそういう選択肢が取れるかと言えると微妙なゾーンではある。ここで邪念が湧くんですよ。「2棟はうまくいっている、空室も埋まるかも・・・・しれないし。そうすれば一からやりなおさずに済む」っていった感じで。

 

結局そのオーナーは自らで自分の人生に終点を打ちました。団信付きだったこともあって、ローンは全て完済されます。

※団信・・・団体信用生命保険。オーナーに万が一のことがあればローンが全てチャラになるというシステム。免責期間は3年程度。自殺も大丈夫です。

 

人間自分に不利益なことは耳を傾けない、というのは事実だと思うけど、こういう追い込まれた時こそ誰か信用できる人の助言を欲するべきである、と感じます。

 

人生二択の選択肢に突きつけられたらどれだけ未来が見れたらいいだろうと思ってしまいますが、そんなことはまあまず無理なので結局どちらかの道を取らなければなりません。もしかしたら自分の選択肢が間違っていることだってあるでしょう。このオーナーは片方の道を選んでいたらまた違った人生があったと思います。自分の選んだ選択肢で人生の終点を結んでしまったのはあまりにも残酷なことです。

 

お金に死ぬほどの価値はない、本当にその通りだと思う。