ぺりぺりぺ

国内・国外問わず政治問題、学歴・貧富の格差社会など社会問題を始めエンタメ・節約ネタ・大学生活・にゃんこ、ハリネズミとのイチャイチャ日和など幅広く書きます

子どもの頃見た作品を見返したら違った発見ができる

ぺりかんちゃんです。今日高畑勲監督の訃報がニュースに出ていました。代表作品としてはアルプスの少女ハイジ火垂るの墓平成狸合戦ぽんぽこ、などビッグタイトルを手がけた名だたるアニメーション作家さんである・・・・ご冥福をお祈りいたします。

で、タイトルの通りなんだけど、まあそういうことで火垂るの墓を見返したんだけどやっぱり子どもの頃に持った感想とは全然違うよねーって話だわ。

 

 

まあ代表的なのは親戚のおばさんでしょうかね・・・

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子どもの頃はなんであんなに邪険にするのか、ひどいなあ親戚でしょ助け合わなきゃって思ってたけどこの歳になって見返すとまあ正論だし常識的だと思います。自分の家族ですらままならない状態なのに2人も子どもを引き取るってなかなか厳しいことなんだよなあ。強いていうなら清太もなんかしらの手伝いをすればよかったのに・・・・と。うん。でもお母さんを亡くしたショックや歳の離れた妹の世話といっぱいいっぱいでそこまで気が回らなかったのは分かる。正直誰も悪くないんだよまじで。実際兄妹には雑炊、自分の旦那と娘には米をよそうシーンでおばさんは雑炊食べてたし、節制はしてた。なんだかんだ邪険にしてたけどおばさんの家を出ていくシーンでは不安げにしていたし、鬼畜鬼畜言われているけど人間の心は持ち合わせている人だとは思う。あとおばさんの口癖「お国のために〜」ってフレーズが作中で何度も出てきたんだけど、そこから感じたことは国家総動員法や価格等統制令といった国民は戦争に全身全霊をかけろっていう戦時法規という名の洗脳を受けていたことが色濃く現れていたところかなと。「欲しがりません勝つまでは」「贅沢は敵だ」とかまあそういう戦時標語などでも国民の関心を戦争に向けていったのがおばさんを見るとよく分かる。それに反するものは非国民って蔑む時代でしたからねえ。だから何もしない兄妹を邪険に思ってしまうのは至極仕方のないことである。そういや非国民と蔑まれたのははだしのゲンのゲンのお父さんだったなあ。

 

 

はだしのゲン火垂るの墓、同じような題材を扱っているけどやっぱり後味がいいというか自分の中で消化しきれるのははだしのゲンだと思う。とはいってもはだしのゲンもなかなか酷い描写ややるせないところはあるんですがね。なんだかんだで作中で悪い人もいるしいい人もいることで自分自身気持ちの行き場があるわけよ。朴さんが善人すぎてやばい

ただ火垂るの墓は正直誰も悪くないんだよなあ。強いていうなら全ては戦争のせいなんだよ。時代背景が悪い。もうそれ以外何も言えない。正直粗探しをしてしまう気持ちもわかる。でも粗探しをしたところで結局各登場人物の気持ちや時代背景を考えると理解できる。人間なんだかんだどこかで善と悪をつけて腑に落ちたいんだよ。この作品の辛いところって誰も幸せになれないということもそうなんだけど誰も悪くないのに最期が悲惨でそれぞれに決定的な粗がないってことなんだよね。清太ももう少しおばさんに歩み寄れなかったのかとは思うけどいっぱいいっぱいだったんだろうと思うし、最後の方は盗みに走ったりしたけど生きていくには仕方がない。それを見つけた農家の人がフルボッコにしたのも生活がかかってるんだから当たり前。節子もなんだかんだ4歳だし言いたいことを言ってしまうのは仕方がない。親戚のおばさんが国のために働いている自分の家族を目尻にダラダラしている兄妹を邪険にするのも分かる。いや、誰も悪くないよ。

 

いやあもうなんというか描写が辛すぎるよね。節子も海で遊ぶシーンでは4歳なのだから目一杯遊びたいだろうに、遊びすぎるとお腹が空いちゃうっていうのをわかってるところとか、そこから裕福な時代が対比としてフラッシュバックするっていう皮肉さよ・・・・いやあ構成がうまいっす。

 

 

個人的にこの火垂るの墓と対照的なのが2011年の東日本大震災だったなと。頑張ろう日本、頑張ろう東北って言ったフレーズに無責任さしか感じなかったけど、なんだかんだ日本全体で支え合いの精神が垣間見えたように思います。私も募金程度しかできなかったけど。そう考えると本当に時代背景っていうのは大きくて、どうにかしてあげたいのにどうにもならないもどかしさや残酷さを物語っているよなと。

 

あと現実世界において今も言えることはやっぱり社会から隔離する代償はデカすぎるということでしょうか。兄妹もおばさんの家を出て防空壕で生活するのですが、やっぱり近所付き合いといった情報網は大事だと思った(配給の面でもそう)最後の方で清太が日本が降伏して戦争に負けたことやお父さんの乗った戦艦がだいぶ前にダメになったということを知らずにいたところや、それに対する大人の反応からもよくわかるかと。社会との繋がりを断絶する代償という点では今の時代も変わらないですね・・・・

 

 

 

まあ何が言いたいかというと子どもの頃読んだ本や見た映画を見返すと新たな発見ができるというか、違った感想や視点が持てるっていうことに改めて気付かされたなっていうのが火垂るの墓を読み返しての感想である。これを機に子どもの頃読んだ本とか読み返してみようかなと思います。うん。

 

 

というか最近のぺりかんブログ真面目すぎない?そろそろ下ネタ記事をぶっこみたいです。